FBIで犯人役!?日本人女優Eru Gibsonインタビュー

ハリウッドでは多くの日本人俳優が活躍していますが、なんと連邦捜査官(FBI)でただ一人日本人として活動する俳優がいるということで、お話を聞いてみました!
その方の名前はEru Gibson(エル・ギブソン)さん。
日本で生まれ育ちロンドンの名門ドラマ・スクールLAMDAで学んだあと渡米。
日本では6年間inter FMの音楽番組Oh! Boyにレギュラー出演しつつ、現在ロサンゼルスを拠点に俳優として活躍中とのこと。

FBIで俳優!?具体的にどんな活動をしているんですか?

Eru Gibson

テロ対策の訓練で、極悪犯人役を演じているんです。時には無差別の銃撃犯、時には銀行強盗というように様々な犯罪を犯してきました(笑)。
最近では電話での犯人との交渉のトレーニングで、「人質のフリをしている多重人格の犯人の役をやってくれ。」という設定があったんです。
設定は細かくFBIエージェントの方が決めてくださるのですが、台詞は全て即興で自分で考えます。犯人になって半狂乱になっても、すぐその後に訓練に参加した方々にこんなアプローチが良かったなどフィードバックをしなければいけないので元の自分に戻らないといけません。
でも俳優は、どんな役を演じていても常に元の自分を何パーセントか残しておくものです。FBIでの仕事はシナリオ・アクターといっていわゆる俳優業とは違うのでリアリティを重視します。
でも映画や舞台では、リアリティだけを追い求めるのではなく、それにプラスアルファー何かを足してアートへと変化させていく。そこが難しいところですね。

ここロサンゼルスで演じた役で印象に残っている仕事を教えてください。

(2016 Greek Film Festival閉会式出演時
演出ヨルゴス・カラミホス、司会ミナ・スヴァーリとEgyptian Theatreにて)

FBIで演じる極悪犯人役も毎回全力で体当たり!とても有意義な役作りですが、コメディもとても好きです。コメディはテンポが命。

コメディの台詞は音楽のようにリズムを感じることが多くあります。
Save Me From Loveという映画で、コメディの舞台に出演している俳優役を演じたことがあります。

いわゆる劇中劇というやつですね。レストランの設定なのですが、私が扮するウェイターは男性客には全く英語が通じないフリをするんです。

gibberishというちんぷんかんぷんな言葉をしゃべりお客さんを困らせる。

でも女性客には、完璧で流暢な英語で対応するというネタでした。

監督は始めラテン系の女優を探していましたが、一緒に舞台の仕事をしたとき君にやってほしいとオファーを受けて。

Eru Gibson

あえて日本語とか実際にある言葉ではなく、男性客には意味不明の言語を話すという設定にしたんです。
以前ブルース・カズマンという監督と仕事をしたとき「君はとてもversatile(多才)だ!」と言っていただいたのですが、いろんな役を演じるということは、いろんな人間について学ばせていただけるということ。

もともと心理学や大脳生理学にも興味があるので、人間観察には時間をかけています。

Downward and Upwardという作品では自分がとても清潔だと信じてやまない不潔なホームレスも演じました(笑)。

自分では自分が優雅で美しいって思っているんです。

仕事の度に全く違う人格になれるのは本当に俳優だからこそ。大変なことも多いですがやり甲斐のある仕事です。

 ロサンゼルスと日本、仕事していて違うなあとカルチャーショックを感じることは?

Eru Gibson

ロサンゼルスはやっぱり自分をものすごくアピールして褒める方が多いですね。

でも決して嫌味じゃない。

「あなたスタイル抜群で美人ね!」とか言うと、「ジム通ってボトックスやって、ああでこうで頑張ってる。」って素直に教えてくれるんです。

それからコメディに関して言うと、「笑わせる」のと「笑われる」のは違うということ。

日本だといじるといって芸人さんの容姿をからかったりしますが、人の外見をネタにすることはあまり見かけません。

美しく洗練されたコメディというのをよくロサンゼルスでは見つけます。

私はアメリカの文化も理解しつつ、日本で生まれ育ったので日本らしいワビサビのような雰囲気も出せる人間を目指したいです。

今後の展開は?

ERU HARADA ロサンゼルスの俳優

現在Mariana FloresとRosger Toledoという二人の素晴らしいメキシコ人俳優とプロジェクトを作っています。

もともと空気人形を使ったビデオ・シリーズを作っていたのですが、彼らと一緒により国際的でより面白いフィルムを作ろうといろいろ企画しています。

私はスペイン語は話せませんが、二人は話せるのでそういった台詞もどんどん入れたいですし。
複数の言語が話せることはここロサンゼルスでは大きなプラス。

日本語力も、もっと磨いていきたいです。

私はロンドンにいたこともあり、イギリス訛りが出来るためハリウッドでMelancholy Playという舞台で今度イギリス人役を演じます。

アクセントだけでなくイギリス人らしい所作もリハーサルでいろいろ試しています!

今後のご活躍がますます楽しみですね。今日はどうもありがとうございました!

空気人形と共演!?Youtubeチャンネルもお見逃しなく!↓
https://m.youtube.com/channel/UCWKqrp4bUnkGMffS1KuL0Tg

Melancholy Play上演情報↓
http://www.stellaadler.la/alumni-reading-series/

インタビュアー Maiko F